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アメリカ、ヨーロッパでは1980年代半ばから、がんの死亡率が下がりはじめてい。 喫煙対策と検診の受診率を上げたことが功を奏したといわれ、日本はこうした対策が後手になった。
がんの一次予防は禁煙と食生活遺伝子が二重三重に傷ついた結果、正常細胞ががん細胞に変わるという多段階発現モデルからすると、がんの8〜9割は時間がたつほど治りにくくなる。 いいかえれば、がんを予防し、がんがんの種類も、時代とともに変わっている。
「国立がんセンターが設立されて42年になりますが、設立当初は胃がんが非常に多かった。 女性では子宮頚がんが多かった。

現在はいずれも減りはじめて、代わって肺、大腸、乳、前立腺がんといった西欧型のがんが急激に増えています。 がんが時代とともに変わるのは、生活習慣が変わってきているからで、がんの原因の75%は生活習慣にかかわっているのです」K総長がいうように、イギリスの疫学者リチャード・トールの研究(1987年)では、がんの原因としてタバコが30%、食事(塩分の多い食事や脂っこい食事)が35%、細菌やウイルスなどの感染が10%。
あわせて75%が生活習慣にかかわるとされた。 一次予防で最も重要なのが、いわずと知れた喫煙対策である。
喫煙者と非喫煙者を比べると、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者の4〜5倍に上昇する。 肺がんだけではない。
膀胱がんの1.6倍、喉頭がんになると32.5倍ものリスクになる。 タバコをやめることは万能ではないが、がんを予防するうえで決して「避けて通れない問題」である。
この一次予防には、食生活も重要とされる。 国立がんセンターの研究では、焼きすぎた肉や魚の焦げた部分から多くの化学物質がみつかり、発がん性があることがわかっている。
また、愛知県がんセンターの研究では、生野菜を毎日食べる人は時々しか食べない人に比べ、肺がんのリスクが半分に減った。 よくいわれることだが、野菜と果物は食事としてたくさんとる生活習慣とがんの関係を5000以上の英文論文から整理すると、喫煙はほとんどのがんに対してリスクを確実に上げる。
逆に、ビタミンCは多くのがんに対してわずかながらリスクを下げるし、ベータカロチン、野菜、果物も多くのがんのリスクを下げる作用をする。

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